リノベーション(renovation)の意味は
1. 刷新。改革。
2. 修理。改造。修復。
3. 既存建物を大規模に改装し、用途変更や機能の高度化を図り、建築物に新しい価値を加えること。
(出典:weblio辞書)で、建築関係では3の意味で使われています。
つまり、既存の建物の良さを活かしつつ、中古マンションや一戸建てに大規模な改修工事を行って、新しい性能や付加価値を与えるのが「リノベーション」です。自身のライフスタイルに合わせた「理想の住まいづくり」とも言えます。
オフィスを住宅用に改修するような用途変更を伴うリノベーションは「コンバージョン」です。
リフォームとリノベーションの違い
新築に近い状態に戻すことを目的に改装(≒原状回復)するのが「リフォーム」、ライフスタイルに合わせた新しい付加価値を与えることを目的とした改修が「リノベーション」です。
リフォームとは
「リフォーム」の本来の意味は「改正・改革・改良・改善」で、古くなったり、汚れていたり、壊れていたりしている箇所を修理したり、取り替えたり、キレイにしたりすることです。
新築の状態に戻すための改装という意味合いが強く、クロス張り替え・床材張替え・キッチンの設備変更・外装塗り直しなどは「リフォーム」になります。
リノベーションとは
既存の建物に大規模工事を行うことにより、新築の状態よりも機能や価値を向上させるのが「リノベーション」です。
ライフスタイルに合わせて、よりデザイン性の高いものにしたり、間取りを変更したり、水道管・排水管・冷暖房換気設備の変更などの大規模工事を行う場合は「リノベーション」になります。
リノベーションのメリット
間取りや内装を自由に変えられる
新築の場合はカスタマイズできるのはほんの一部分ですが、リノベーションなら、壁を取り払って間取りを変えたり、自由に好みの内装に変えたりすることが可能です。
ニーズやライフスタイルに合った自分らしい住空間をを創造することができます。
新築より費用がかからない
中古物件を購入してリノベーションすると、新築を購入した場合の70~80%くらいで済むことが多いです。
新築よりも安い費用で理想の住空間を手に入れることができます。
作り上げていく楽しさを味わえる
新築より安い費用で手に入れられるだけではなく、ライフスタイルに合った「理想の住まい」を作り上げていくプロセスを楽しめます。
また、理想の住まいが出来上がったという達成感・充実感も味わえます。
リノベーションのデメリット
入居までに時間がかかってしまう
中古物件購入とリノベーションの両方の手続きを行わなければならないため手間ヒマがかかります。
また、物件購入後に建物検査・設計・リノベーション工事を行うことになるため、工事が完成して入居するまでに時間がかかります。
ローン金利が高くなる可能性がある
中古物件を購入すると、リノベーション費には一般の住宅ローンを利用できないため、住宅ローン以外にリフォームローンを利用する必要がありますが、金利が一般の住宅ローンよりも高いことが多いです。
また、賃貸物件に住んでいる場合、あるいは住宅ローンが残っている場合には、家賃や住宅ローンを二重に支払う期間が発生します。
耐震性などに問題があると・・・
例えば、中古物件の場合、耐震性が現在の法律基準を満たさなくなっていることがあり、現在の耐震基準を満たすためには耐震改修などが必要となり、かなりの費用がかかってしまいます。
コストを抑えることができるというリノベーションのメリットが失われてしまいます。